発達障害

病院に行くのはハードルが高い?ADHDの自覚してから初診までの1年間で変わった事。

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夫(以下:ハピネス)がADHD(注意欠陥/多動性障害)を自覚してから初診までは一年以上かかりました。
自覚をしてからと言っても、ADHDの症状や簡単なチェックをして、「僕ADHDみたい!」というくらいです。
自覚してから変わったこともあれば、変わらなかったこともあります。
今回はこの一年の間、どのように過ごしていたかを綴っていこうと思います。

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夫:ハピネスがADHDを自覚してから喧嘩が激減!自覚してから変わった3つのこと。

ハピネス本人が自分はADHDかもしれないと思い始めてから、私たちの間に変化が見られるようになりました。
自覚をしてから変わった事は3つあります。

1.嫁が問題の言動がADHDの症状に当てはまるかどうかを調べるようになった。

2.本人も嫁も楽観的に受け止めれるようになった。

3.本人が「生きづらさ」を実感するようになった。

この3つの変わった事で、毎日のようにしていた喧嘩の回数も一気に減りました。
ハピネスは基本温厚です。
喧嘩の鍵はハピネスのトラブルに喜怒哀楽嫁が我慢できるかできないかにかかっています。

いくら喜怒哀楽が激しい性格だと言っても、喧嘩はとてもエネルギーを使います。
できればしたくないです。
喧嘩が減った事で気持ち的な負担がとても減りました。
本人の自覚は、パートナーのメンタル面にも大きく影響すると思います。

1.嫁が問題の言動がADHDの症状に当てはまるかどうかを調べるようになった。

まずは自覚してから、私が変わった事です。
ハピネスが問題のある言動をした時、ADHDの症状で当てはまるかを調べるようになりました。

ハピネスの問題は後から発覚したり、一緒に居ない時に私が気づく事が多いです。
喜怒哀楽嫁は怒り出すともう止まらないので、今までは発覚した時点でハピネスに連絡をしていました。

しかし、自覚後、調べるようになってからは、私自身も一呼吸おけるようになり、当てはまっていてもなくても少し冷静さを保てるようになりました。
その場で連絡せずに顔を見ての話し合いが増えました。
怒ってから調べる場合もありますが、その時もすぐに気持ちが収まるようになりました。

悪気があるのか無いのかがとても重要です。
わかってやっている事と、わからなくてやってしまった事は許せる許せないにも大きく関わってきます。

当てはまっていた時は、「しょうがない」と思えるようになり、対処法を調べながら諭すように注意するようになりました。

ハピネスは大人のADHDですが、ハピネス母がとっても優しい方でよっぽどのことがない限り怒ったり注意をしなかったので、ADHDの子供への対処法を参考にすることもあります。

どこのサイトにも書いてあるのが、感情的に長く怒ってはいけないということです。

私はいつも感情的にネチネチとハピネスを責めていました。
そうするとやっぱり全然通じず、逆ギレされてしまい、どんどん悪化していきます。
逆効果なことばかりしていたんですね。

気持ちを抑えて伝えるようになってからはびっくり!
素直に謝ったり、すぐに行動することが増えました。
(甘えて後回しにすることもあるので注意!)

相手が変わることより、自分が変わることの方が近道なんだと思いました。

 

2.本人も嫁も楽観的に受け止めれるようになった。

次は2人が変わったこと。
メリットばかりではありませんが、楽観的に受け止めれるようになりました。

忘れ物や無くし物など症状的なことが発生するとハピネスはヘラヘラ。

出ちゃったね!不注意症!

以前はハピネスの言葉の間違いから誤解を受け、嫁がブチ切れすることがたくさんありました。
今では笑いながら訂正できるようになりました。

そんな言い方したらこんな風に捉えられちゃうよ!

えーーー!全然そんなこと思ってないのに!

楽観主義は夫婦円満の秘訣ですね!
いちいち怒っていたことが冗談に変わり、今ではネタになっています。

ただしネタにできるのは小さなトラブルのみです。
今思えば、小さなトラブルにさえ怒っていた嫁も、怒られるハピネスも、相当ストレス溜まっていたと思います。

3.本人が「生きづらさ」を実感するようになった。

ハピネス本人は、トラブルは日常なので、それが「生きづらさ」とは思っていませんでした。
日常茶飯事だから悩みと捉えず真剣に受け止めていなかったのです。

ADHDというものを知ってから、なんでこんな行動をしてしまうのか自分が一番理解できないことだとわかってきました。

ある日、仕事で上司に強く注意され、落ち込んだハピネスがつぶやきました。

やっぱり俺ADHDなのかなー

悪い意味ではなく、思ってもいない行動をしてしまうのはADHDのせいかもしれないと結びつけるようになったのです。

今まで、「またやっちゃった!」くらいにしか思っていなかったことを「なんでこうなったのか?」と問いかけ、それが自分で理解できない。

生きづらい

生きづらさを実感してから病院に行くまではそんなに時間がかからなかったと思います。

 

 

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自覚と言っても診察前は予想の段階。全てが曖昧のままだと改善は難しい。

診察を受けていないので、この一年間はあくまでも、『ADHDかもしれない』という予想です。

ADHDの症状はほとんど、誰でもうっかりしてしまいそうなことばかりです。

私だって、症状に当てはまるようなことはたくさんしてしまいます。
片付けも苦手だし、遅刻することもあるし、衝動買いをすることもあります。
ケアレスミスだって、忘れ物や落し物もあります。

本人も周りの家族も、ADHDの「症状」というよりも、ハピネスの「性格であり、性質」と受け入れていたところが大きかったと思います。

毎日顔を合わせていると、どこからが症状といわれるものなのか、ハピネス本来の性格や癖なのかがわからないこともたくさんありました。
私もハピネスも問題が解決すると忘れてしまったり笑い話にしてしまうので、ADHDに対してあまり真剣に向き合っていなかったんだと思います。

本人は悩んでいないので、ADHDについて調べるようなことはありませんでした。
検査はもちろん、治療についても全く関心がない状態。

一度検査してみるー???

いやもう絶対そうだからわざわざしなくてもいいよ

私も結婚生活が始まったばかりで、お金や生活の管理・保険の事などで忙しく、こちらの対処法のコツだけつかめば、病院に行くこともないと思っていました。
変わったのは捉え方だけで、生活の改善も、症状の改善もほとんど見られませんでした。

ハピネスが心から反省していたようにみえたことも繰り返します。
これは絶対に守ってね!という約束も破るんです。

その時の絶望感はものすごいです。
やっぱりちょっと、人と違うのかも。。。

 

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本当の意味での自覚は「生きづらさ」を実感し、悩みとして向き合うこと

ただ、本人が「生きづらさ」を感じ始めたのは大きな前進でした。

トラブルの度に「なんでこんな行動をしてしまうんだ」と悩むようになり、そのイライラから私に当たるようになりました。
急に横柄な態度をとるようになり、家事だけでなく自分でやらなければいけないことも私に押し付けるようになりました。

私の中でも、なんでだろう?どうしてだろう?と頭の中で繰り返されます。
それが徐々に私の心を蝕んでいきました。
ついにはハピネスは衝動的行動をしてしまい、私の中のハピネスへの信頼を無くなり、離婚届を渡しました。

このことをきっかけに、ハピネスも「生きづらさ」を今までの人生で一番感じ、病院に行くことになりました。
本人が悩まなければ、行動には移せません。
悩んだことが本当の自覚だったのかもしれません。

ハピネスへの信頼を無くしてからはとてもとても辛い日々でした。
本人が変わりたいと思い、病院に行くと言ってくれてもう少しだけ信じてみようと思えました。

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自分の身近な人がADHDかもしれないと思ったら?

私とハピネスは、一年間かけて、ADHDの生きづらさを実感するようになりました。
私たちにはこの時間が必要だったんだと思います。
2人とも病院に行く時には藁をもすがる思いでした。
だから、初めてのメンタルクリニックで、家族に反対されても病院に行くことができたんだと思います。


自分の身近な人がADHDかもしれないと思った時、すぐにでも病院に連れて行きたいと思っても、少しだけ待ってあげてください。

本人が悩み、納得して、すぐに受診をする場合は問題ありませんが、向き合う時間は人それぞれです。

人によっては、メンタルクリニックに行くこと自体、ハードルが高いことだと思います。
軽度の場合は、生活の工夫だけでもかなり改善できると思います。

疑いを持ってからは、一つ一つ行動を観察して紐づけてみてください。
パートナーの限界がきた時や、本人が悩み、変わりたいと思った時に病院という手段を提案してあげてください。
※あくまで個人的見解です。

ADHDのパートナーも本当に辛く苦しいです。
でも、治療を受けるのは本人です。
パートナーが「この人はADHDかもしれない」と思ったということは、愛がある証拠だと思います。
本人の人格が問題のある言動をしているのではないと信じているからです。

私達にとって病院に行ったことは大きな前進でした。
今はまだ治療の途中ですが、受診して本当に良かったと思っています。
自覚しただけでは変えれなかったことも、少しずつ変わってきました。

本人はもちろん、パートナーの方が壊れてしまう前に、病院という手段を考えることも必要だと思います。

自分1人ではどうしようもできないこともあります。
本人も、パートナーの方も、どうか1人で抱えこまないでください。
ADHDの方と、その身近な人、どちらもハッピーな生活が送れることを心から願っています。

通院してからの経過や症状も随時綴っていきますね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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