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カサンドラの人に考えてほしいこと〜脱カサンドラのために大事な自分手当て4つ〜

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こんにちは。
今日も、体型も名前も大福です。

発達障害のパートナーに日々振り回されているカサンドラさんは、自分の本音を抑え我慢することが当たり前になりすぎて、不定愁訴の体調不良やメンタル不良に陥って苦しんでいる人も少なくありません。かつては大福も、元夫との生活で完全にカサンドラになり、メンタル不調や体調不良で苦しんだ経験があります。

そこで今回は、「パートナーが発達障害である、あるいは、発達障害による二次障害でパーソナリティー障害を併発している」場合において、日々考えておきたいこと4つをまとめました。
大福の経験からまとめている内容になりますので、全ての人に当てはまるかはわかりませんが、
少しでも脱カサンドラのきっかけになれば幸いです。

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パートナーの犠牲になりすぎていないか?

まず考えたいのは「行き過ぎた自己犠牲」についてです。
冒頭でも触れましたが、カサンドラさんは、本来安らげるはずの家庭(場)で我慢が当たり前になっています。中には、パートナーとの関係によっては戦々恐々としたり、また何かやるのではないかと疑心暗鬼になって張り詰めた気持ちで過ごしている人もいるでしょう。

パートナーとの関係を守るため、あるいは生活や家族を守るために我慢することが必須なカサンドラさん、しかし我慢は、多かれ少なかれ自我や本来ある欲求を抑える必要があり、そこには常に自己犠牲を伴います。
その積み重ねによって、無意識のうちに本来の「自分らしさ」と現状に自分に大幅なキャップが生まれしまいます。

パートナーに苦しい胸のうちを訴えても、発達障害があったりパーソナリティ障害を持つ人が相手の場合、トンチンカンな反応が返ってきたり、非難・批判されたり、逃げ出してしまったり、最悪なのは返って悪者にされてしまうなど、カサンドラさんの自己犠牲が報われるどころか、余計に傷ついて落ち込んでしまうことも多いです(パートナーに発達障害の自覚があって自ら改善したいと努力している人が相手の場合は、これに限りません)。

この流れを毎回繰り返していると、一人で空回りしているような気持ちになって、現状に嫌気が指したり自己嫌悪に陥ってしまうんです。

そしてやってくるのが、体調不良やメンタル不良です。カサンドラさんが抱えやすい体調不良やメンタル不良を以下に書き出すのでチェックしてみてください。

<身体症状>
・頭痛
・めまい
・体重の増加、減少
・背中痛
・胸痛
・倦怠感
・不眠及び過眠傾向
・自律神経失調症

<メンタル症状>
・何もやる気が起きない無気力・抑うつ感(酷くなると鬱)
・自己嫌悪や自己評価の低下
・イライラする、急に悲しくなるなどの情緒不安定感
・人間不信

ちなみに大福の場合、体調不良では、頭痛・倦怠感・不眠・頭痛・背中痛・胸痛・肩こりなどで、メンタル的には情緒不安定でイライラが止まらない、抑うつ感、人間不信・嫌悪など、割とコンプリート気味です(苦笑)。

それでも生活は待ったなしなので、自分が辛いのに元気なふりをして動き続けてしまう、我慢強いカサンドラさん。
今の大福には、身体と心が「もうこれ以上自分を殺さないで」と叫んでる気がしてならないのですが、カサンドラ渦中の大福は、それでも家族を守るために辛くても悲しくても頑張っていたし、立ち止まったら倒れてしまうような気がしてずっと進み続けていました。

今思うと、これは本当にいけなかったと反省しています。
大福は性格的にカサンドラ素質が満点で、我慢力が異様に高い人間なので「自分が我慢すれば」という気持ちでいましたが、過去の大福よ、そんなに自分を犠牲にしてはいけないんだ!早く気づいて!

相手が自分の子供であればまた話は変わりますが、恋人や夫婦といったパートナー関係だったり、もしそれ以外でも「本来一人で自立して生活する力がある大人」であるならば、貴方がそこまで犠牲になる必要はどこにもないのです。

「自分らしさ」を失ってまで相手を支える必要はどこにもないんです。
早急に自分を手当てしてあげないと、自分らしさを見失って「パートナーの人生を生きるための自分」になってしまうんです。

大事なことなので、改めてもう一度書きます。
「自分の人生は自分のもの、パートナーのために自分の人生を捧げてはいけません」。
そこがわからなくなってる場合、もうすでに赤信号です。一回止まりましょう。

ではどうすればいいのか。
大福の経験から、自分を取り戻して自分らしく生きるために効果的だったことを紹介します。

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手当て①「早急に相手と物理的距離を取る」

これが一番大事です。まず相手や相手のいる場から離れましょう。
相手と一緒にいる限り、目の前に自分らしさを失ってしまう原因があるわけなので、回復は困難です。
日で足りないなら3日、3日で足りないなら1週間、1週間で足りなければ1ヶ月。
なるべく時間を長く取るほうが効果的です。

大福は、病院で検査を受けるほど胸痛に悩んでいました。先生からは特に悪いところはないから、神経痛みたいなものだと言われました。
でもこの胸痛、あることがきっかっけで夫が家出状態になったのことがあるのですが、夫が家に帰ってこなくなったら皮肉なことに痛みが治りました。

もしも、モラハラなどをしてくる相手の場合、逃げ出せるなら逃げちゃってください。暴力などをする人であれば1秒も早く逃げたほうがいいです。
また、監視や束縛などで一人になれない状況であれば、家族に助けを求めたり「第三者」の介入をさせましょう。モラハラをする人は、人からの評価を異様に気にする傾向がるので「第三者」の目が入ると急に言動を態度を変えてくる人が多いので一定の効果は望めると思います。

「逃げるが勝ち」ということわざもあるとおり、ストレスの原因から一旦離れることは、とても効果的です。とにかく、なんでもいいから理由をつけて、物理的距離をとってみてください。

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手当て②「自他境界線を”あなたが”しっかり引けているか」

手当て1の物理的距離を取ることを考えた時に「離れちゃって大丈夫かな」といった不安や心配が脳裏を横切った人は、すでに「共依存」の可能性があります。

冷静に考えれば、パートナーは「貴方と出会う前は、貴方がいなくても生きてきた」人です。
貴方が自分の人生を自分で決める責任と権利があるように、
パートナーにも、パートナーの人生を自分で決める責任と権利があります。
それで幸せになるも不幸になるも、本人が決めたことなのだから、本来はそれでいいのです。
もし「これじゃだめだ」と本人が思えば変わる努力をするでしょうし、
何も感じなくて何も変わらないかもしれない。
ただ、本来人の人生というのは、それでいいのだということを理解しなければいけません。

この考えは「自他境界線」がしっかりないと気づけなかったりします。そして、(全員とは限りませんが)発達障害の人は、「自他境界線が曖昧」な傾向があるといわれています。

例えば、自分がなにかを思ったり考えたとき「自分はこう思うけど、相手が同じ意見とは限らないから確認してみよう」となるのが自他境界線のしっかりしている人、「自分がこう思うから、相手も同じに違いない」と思ってしまう人が自他境界線が曖昧な人といえるでしょうか。これってただの思いこみなのですが、発達障害の人はこの思い込みを無意識にやってしまっています。
そのため、本人の頭の中では話が繋がっているのだけれど、相手にとっては全く意味がわからなかったり、唐突なことを言われたような感じになります。

大福の元夫も自他境界線が非常に曖昧で、自分の中で勝手に考えたことなのに、まるで私が本当にそう思っているかのような話され方を何度もしました。事実を1つも確認せずに一方的に思い込んだことが彼の中では真実になってしまっています。
「私はそんなこと一言も言っていない。確認してないのに何で決めつけるの?」と言うと「でも思ってるでしょ。絶対思ってる。間違いない」と言い切られ、非常に不快な思いをしていました。

そして厄介なのは、自他境界線の曖昧さの傾向が強ければ強い人、特性に振り回されてきていればきているほど、カサンドラ側もいつのまにか自他境界線が曖昧になってしまうということです。自分を犠牲にして相手を助けてきているうちに「これは相手が決めたり考えることなのか」「自分が本来どこまでやればいいのか」という境界線がわからなくなって、相手の中に入りこんでどこまでも助けてしまっていたりするんです。

今一度、自分は相手にとって何なのか、本来どこまでが自分が関わるべきで、どこからは手を出す必要がないのか、相手の範疇にまで入りこんで手助けしていないか、振り返ってみてください。

大事なのは、カサンドラさん側がしっかり「ここまではやるけれど、これ以上はやらない」というボーダーラインを1つ持っておくことが自他境界線を引くことに繋がります。
仮に今、自他境界線が曖昧になってしまったとしても、この基準に沿うことで、しっかり相手との距離が見えてくるようになります。

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手当て③「これをやったら即終了ルールを決める」

自他境界線のところで触れた「ここまではやるけれど、これ以上はやらない」というボーダーラインは、いくつあってもいいです。
毎日のことで必要なことが見つかれば、その度に1つずつ設けていくのでも問題ありません。

ここで書いている「これをやったら即終了ルール」もその中の1つではありますが、もう少し規模の大きいルールです。特に相手に振り回されて何度も尻拭いをしてきた人や、日常的にトラブルを起こされてきている人には重要なルールとなります。

つまり「相手との関係値を切る」ルールを作ります。
このルールが、貴方自身を最後の最後で守ってくれます。

大福の例になりますが、大福は親の借金で大変な思いをした経験があったので、
元夫に「借金したら即離婚」ということを結婚前から常々伝えていました。
結婚生活中は、度重なる問題行動をされていましたが、なんとか離婚だけは思いとどまっていました。ところがある日、ポストに消費者金融の催促状が届いているのを、たまたま大福が見つけました。
この催促状が届く直前に夫が起こした問題行動の顛末で、離婚届にはサインをさせてお守り代わりに保管していました。
元夫を急遽家に呼び戻し、事実であることを確認すると、その日のうちにお守り代わりにしていた離婚届をもって役所に駆け込みました。
元夫はロミオメールのごとく平謝りLINEを送ってきましたが、最後の一線であった「借金したら即離婚」を超えてきた相手に同情の余地はなく、むしろ迷いのないスッキリした気持ちで離婚しました。

今振り返ると、この即終了ルールが自分をギリギリのところで守ったと思っています。
即終了ルールがなかったら、ブンブン振り回されてクタクタで自己犠牲が当たり前で自他境界線も曖昧だった大福は許していた可能性があるので・・・考えるだけでおそろしや・・・。

即終了ルールが発動しなければ結果オーライなので、お守り代わりにしっかり決めておきましょう。
そしてNGラインを超えてくることを想定して水面下できちんと準備しておきます。
問題を先回りしておけると、いざ本当に動く時にも慌てず、何より迷いがないのでおすすめです。
必要な手続きや行動をリスト化しておく、準備できるものは揃えておく、わからないところをクリアにしておく、お金をためておく、行き先を決めておくなど、今からでもできることはありますよ。

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手当て④「外でコミュニケーションが取れる関係を見つける」

これは疲れた時に限った話しではありませんが、日頃から外で信頼できる人間関係を作っておくことも欠かせません。
大事なことは「パートナーを除外した」人間関係を作っておくことです。
パートナーが関わっている人間関係では、貴方のパートナーに対する本音を出しにくいので、パートナーから距離のある人間関係であればあるほど良いです。

発達障害の人と過ごしていると、コミュニケーション不全が日常的に起こりフラストレーションが溜まります。そのため、コミュニケーションがスムーズに取れる人とたわいもない話しをするのって、かなりのストレス解消になります。

注意事項は「発達障害を理解していない人に、発達障害特有の悩み」は話さないほうがいいということです。発達障害のことを理解していない人に相談しても、事の本質がわからないので「気にしすぎ」とか「男の人なんてみんなそんなもの」などといった、ありきたりなアドバイスを言われ、返ってストレスを抱えることになるのでやめましょう。

もし「発達障害特有の悩み」について話せる場がほしい人は、自助会などがありますので調べてみるといいでしょう。気軽なところでは、SNS(特にTwitter)がおすすめです。

大福は、友人がかなり少ない世間の狭い人間なので、Twitterに飛び込みました。Twitterには同じような悩みを持つ仲間がいっぱいいて、その人達と意見を交わすだけでも、だいぶ救われたものです。注意点は、発達障害関連は発達障害当事者とカサンドラさん達が入り乱れているので、中には荒れてるTweetも多く、関わる人の見極めは大事です。でも、それは日々生活を送る上で「人を見る目を養う」「善悪を見極める」という点では同じことです。大福は、Twitterを通して素敵な仲間と知り合うことができました。使い方・考え方次第です。SNSの最低限のマナーは守り、ストレス発散ができればオッケーだと大福は思います。

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終わりに「”一緒にいる”ことがベストではない」

発達障害の人をパートナーにした場合は「一緒にいること」にこだわりすぎないほうがいいと大福は思っています。
酷なようですがいわゆる「普通のカップル」や「普通の夫婦」や「普通の家族」といった世の中のステレオタイプになることは、発達障害のパートナーを持った場合は、とても難しいと思います。
それができてしまうなら、それはもう発達障害ではないとすら思います。

大福の私見ですが、発達障害の人は「誰かとずっと一緒にいること」はあまり得意ではない人が多いように思います。元夫を観ていても「本当に結婚や同居生活に向かない人だったな」と改めて思います。

まず「一緒にいる」という概念を手放してみてください。
「パートナーだったらこういうときは一緒にいるよね」とか「家族だったら一緒にいくよね」とかそういう「一緒にいる」という価値観に縛られると、苦しくなってしまうと思うのです。

相手にも相手なりの悩みや苦しみがあって、その悩みをカサンドラさんはすべて理解することはできませんし、する必要もありません。
お互いに悩む世界が違うのだから、ときには一人で過ごすことも大事なことだと思います。
ただし、発達障害のパートナーに「場」を任せると、とんでもない方向性に走るリスクがあるので、ある程度のルールを決めて手綱を引く必要はあるかもしれません。
お互いに、お互いを取り戻すためにも「物理的距離感」は常に意識してくださいね。

そのワンクッションを挟んでも、もし関係がうまくいかないとしたら、みんな相当苦しいと思うのです。
そういう時は、例えば「一緒にいる」という意味合いを「共に生きる」と解釈してみれば、「一緒に暮らす」「四六時中そばにいる」という範囲はとても狭義ですし、お互いに一番居心地がいい距離を手探りにはなりますが、探っていくといいと思います。ここはそれぞれの関係性によって様々だと思います。

大福の場合は「離婚して別々に暮らし、子供のためお互いが最大限協力しあう」という形が、結果的に(今のところですが)良い距離感になっています。顔を合わすのは週1回、多くて2回。それ以外は関わらない。子供の要望には最大限配慮していくルールで回してます。あと1つだけ、元夫は金銭管理が全くできないし、借金を抱えている身なので、子供へのリスクを懸念して金銭管理だけは大福にまかせてもらいました。
「離婚したのになぜ?」と言われることもありますが、家族の形なんて1つとして同じところはないのだから、何をいわれようが気にしていません。
そのほうがみんなが安心して楽しく過ごせるなら、今までの自己犠牲に比べたらなんåてことないですね。

社会のステレオタイプを目指したところで、うまくいかなかったり思い描いたものが出来上がるとも限りません。だったら、自分たちなりに幸せな関係が築けていればそれでいいじゃないか、と大福は思います。

いろんな幸せのカタチがあっていいです。
最後にみんなが幸せだったらそれでいいと思います。

尚、改めて書きますが、大福の経験からまとめている内容になりますので、全ての発達障害の人が上記のとおりとは限りませんのでご了承ください。
å少しでも参考になれば幸いです。

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