発達障害

元夫トレインが、なぜ発達障害+知能指数(IQ)80台になってしまったのかを考察してみた

元夫トレインが発達障害+知能指数80台になった原因を考えるのサムネ 発達障害
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金曜日の夜はつい夜更かししてしまう大福です。

大福の元夫トレインは、発達障害グレーゾーンで知能指数(IQ)86です。
39歳でWAIS検査を受けて、やっと判明しました。

IQ85〜70は境界知能といって、知的障害者と健常者の狭間にあります。

 

昔の基準だったら軽度知的障害者

86だから境界知能じゃないよ。平均だよ。

(変なところでポジティブさ発揮)

(85も6も)誤差の範疇

IQ85〜70までを知的障害に含めると障害者の比率が高くなって、支援が行き届かないことなどを理由に「境界知能」という領域ができ、支援の対象外になってしまった経緯があります。

「障害者」と「健常者」のエアポケット的存在

ほとんど障害者なのに、障害者としての支援は受けられず、健常者と一緒に並ぶには知能が低すぎるというなんとも皮肉な枠です。

大福の調べによると「適切なタイミングで支援(認知トレーニング)を受けることによって、知能指数はあがる可能性がある」という内容を見たことがあります。
発達障害についても「
適切なタイミングで療育に通わせることによって、成長とともに支援級から通常級に変わることになった」という話しも見かけたことがあります。

ここで浮かび上がるのは「なぜ、元夫トレインは発達障害+知能が低いことに気づかれないまま大人になってしまったのか?」というそぼくな疑問です。
今回は、その原因について、大福なりに考察したいと思います。

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1.「発達障害」「境界知能」という概念がない時代だった

運を嘆くしかありませんが、まず大きな理由は時代背景です。

俺は昭和の男だ!

当時も、発達障害者は一定数いたと思いますが、「発達障害」や「ASD/ADHD」という概念が社会に定着していませんでした。もちろん「境界知能」もまだゾーンとして生まれていない時代です。

「発達障害」という言葉自体は、1970年頃から日本にもあったようですが、社会に定着し始めたのは1990年後半に入ったころだと記憶しています。

現在なら「バリバリの発達障害者」と思われる人でも、いわゆる「風変わりな人」という「キャラ設定」だけで済んでいました。

飛行機や事務所の中で堂々とタバコが吸えた時代だと思えば、まぁ不思議でもないですね。

また、加えて、昭和は男尊女卑がまかり通っていたので「女は黙って耐えるもの」という価値観が美徳とされていましたし、昔ながらの長男がもてはやされる古い価値観も生き残っていました(トレインは長男です)。

俺はこの価値観で育てられたから、男尊女卑思考が強い

大福が説教して、根性叩きなおしてきました
(認知の歪みの加わってかなり面倒くさい)

発達障害の割合は、元々男性のほうが多い傾向にあるので、昭和は発達障害者には生きやすい環境だったのでしょう。
大福は密かに、昭和時代を「発達障害者の黄金期」と呼んでいます。

昭和時代に生まれ幼少期を過ごしたトレインは、発達障害にも気づいてもらえることもなく、ましてや通常級に通えているのだから知能の問題があるなんてことは気づかれなかったのだと思います。

昭和時代に大人じゃなくてよかった!トレインの問題行動を黙って耐えてたら、気がおかしくなっていたと思う

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2.子供の頃のつまづきに親が気づかなかった

とはいえ、昭和時代にも「発達障害」という言葉自体は存在していたわけです。
「うちの子供、他の子とが何かが違う」と気付ける親であれば、図書館で調べたり医者に行ったりして「発達障害」にたどり着いた人が、少なくてもいたのではないかと大福は考えています。

そう思うと、結局は親なんだよなと。
親が子供の生きづらさに気づけるか

トレインが子供時代、遅くても思春期の年齢くらいには、他の人と違うことでの生きづらさがあったはずです。
そこに気付くのは、大抵の場合、子供と一緒に暮らす家族であり、親の役目ともいえると思います。

大福が聞いた範囲でしか知り得ませんが

・トレインは10代の早くから喫煙していた。
・高校受験は頑張ったけれど公立は落ちて、偏差値40台の私立になんとか合格
・10代中頃からトレインに持病が発症して余裕がなかった

自分が親ならこの状況を見たら将来が心配になるじゃないですか。
「普通の人生を生きられる子じゃないのかもしれない」と不安になるじゃないですか。
やっと受かった高校も自分で奨学金を借りて通ったようですし、もともと幼い頃から基本的に祖母がトレインの世話をしていたと聞きました。

相対的に、親が子供にあまり関心を持っていない印象を受けました。
結果的に、本人の生きづらさにも気づいていなかったのだと思います。

子供の頃に親が気づかない場合、ほとんどの人は何も手を打たれないまま大人になってしまうので、知能をあげることは難しくなります。

「愛情」と「関心」は似て非なるものだと大福は考えています。
愛情だけしか与えていないのは、単なる甘やかしになってしまいます。
子供への関心がないと、子供にとっての「最適解」を与えることができないのではないでしょうか。甘やかすだけが最適解とは限りませんよね。

逆に言えば、この段階でちゃんと対策してくれる親元で育っていれば、今ほどの知能ではなかったともいえますね。
時代背景に加えて、いわゆる「親ガチャ」で「ハズレ」をひいてしまっていたのでしょう。

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3.親自身も発達障害である可能性が高い

トレインから家族の話を聞く度に、「両親とも子供に関心がないんだなぁ」と大福は毎回感じていました。
トレインはそんな事には微塵も気づいていませんでした。
自分の親以外を知らない&他の家族を見る機会もない場合、知能が低いトレインは他の親を知ろうとも思わなかったでしょうし、仕方がないといえばそれまでですが。
両親とも口では「自分の子供だからかわいいに決まってる」などと言うのですが、過去の話を聞くと全く行動が伴っていません。

トレインが親からしつけられてきた話しを聞いても「それって子供のためじゃなくて、自分のためだよね?」と疑問に思うような教えが多いです。

トレインの父は、昔でいう「がんこ親父」、現代でいえば単なる「モラハラ野郎」です。
大福がトレイン家をみた限りですが、トレイン父は「自分が一番えらいんだ・すごいんだ」という根拠のない権力を家族に振りかざしていて、母親はモラハラ野郎にただ従うだけの主従関係。
年に何回かトレイン母が限界を迎えて家を飛び出ると、トレイン父は機嫌取りへと態度を豹変させていました。

子どもたちは「父親」という存在を必要以上に権威的な存在だと思い込んでいて、機嫌取りのような態度で接していました。大福が初めてトレイン家の一家だんらんに入った際に感じた、なんとも気持ち悪い違和感の原因は、ここにありました。

さて、発達障害に関心がある方ならもう分かると思いますが、このモラハラ野郎のトレイン父も「発達障害である可能性が非常に高い」ということです。さらに、自己愛性パーソナリティ障害も軽く入っていたのではないかと大福は考えています。

ASD優勢の尊大型の特徴にバッチリあてはまってました。

モラハラ野郎のトレイン父は、家族からの称賛や感謝を異常に求めていました。

・子育てなんてやったことなかったけど、子供3人育ててきた
・飯を食わせてもらって当たり前だと思うな
・飯食わせて寝る場所与えてきてやったんだ

これがトレイン父が称賛されたり感謝されるべき理由のようです。
この父の言葉に洗脳されていたトレインも

親父はすごい人なんだ!絶対に勝てない!

と大福に言っていました。
その洗脳から目覚めさせた大福とトレインの会話がこちら(以下)です。

自分で子供作っておいて「飯を食わせた」とか「寝る場所を与えた」とかで感謝されたいって何様?普通に親としてやるべき義務と責任なだけだし。偉くもなんともないんだけど

いやでも、うち貧乏だったしね。兄弟もいたし。

3人子供作ったのは親だからね。自ら望んで腹の中にきたわけじゃあるまいし。

自分でお腹の中に入れるわけないでしょ

(比喩表現がわからないために変なツッコミをいれてしまう特性があります)

そもそも貧乏になったのも、大手チェーンで働いていたトレイン父が、組織でうまく活躍できなくて左遷されることになって、それが嫌だから独立したことが原因でしょ?それまでは裕福だったって言ってたよね。そのまま大手チェーンで働いていたら貧乏にはならなかったわけで。

左遷とは言ってなかったよ

プライドが高いから実情を話さないだけでしょ。「俺は大手チェーンにいたんだ!」って、今でも武勇伝みたいに話すもんね。

でも、都心部から急に地方に飛ばされるなんて左遷がほとんどでしょ。

うーん…わからない

(父の存在が偉大なので受け入れらない)

そんなことより、義務教育である高校の授業料を、わずか15歳の子供に「奨学金」という名の「借金」で背負わせて払わせたってことのほうがやばいと思うけど。

奨学金で行くっていったのは俺だよ。

公立に受からなかった俺が悪いから。
うちは公立しかダメだからなって親父から言われてたし。

 

公立に行けないことだってあるだろうよ。子供にも学力ってもんがあるんだから。お金なくても親の名義で学費ローン組んでやればいいだけじゃん。大学の費用が出せないとかならまだわかるけど、高校だからね?義務教育の段階で子供に借金させて通わせるって普通じゃないよ。

・・・

自分に当てはめて考えてみなよ。トレインは、自分の子供に「公立に受からなかったら自分で借金して行け」って言える?

言えないね。受験頑張ったねっていうよ。

飯を食わせてやったんだから、寝る場所を提供してやったんだから、俺に感謝しろって思う?

思わないね。当たり前じゃん、親なんだし

そう考えるとトレイン父のヤバさが腹に落ちてこない?

・・・

親として当たり前のことをしただけなのに、感謝を強要されたり、子供から搾取することばかり考えて、それって子供のためじゃなくて自分のためでしょ?

た、たしかに…

親が子供に感謝されるためには「子供への投資」が必要なんだよ。衣食住を整えるのは親の最低限の責任と義務

子供のうちからお稽古に通わせたり、塾に行かせたりして最低限の義務以上に何をしてあげられるか。つまり、子供の能力や適正を伸ばすための投資や努力を親が行う(トレインは持病持ちなので)私がトレインの親だったら、病気があってもできる仕事を見据えて、将来の方向性をアドバイスしたり、資格取得を薦めたりしたよ。

(もはや黙って聞き入っている)

その結果、子供が大人になっても自力で生きていける状況が整う。そこで初めて、親への感謝が湧いてくるようになる。感謝は強制されるものではなくて湧いてくるもの
トレイン家は子供から「搾取」ばかりしてきたのだから、そんな親に感謝をする必要はない。
「産んでくれたことに感謝」という生を受けたことへの根本的な感謝と、自分への投資に対する感謝をごちゃまぜにするからわからなくなる

たしかに…そうかもしれない!

この会話をきっかけに、実は全然恵まれていない状況だったことにトレインは気づきました。

だいぶ話が脱線してしまいましたが本題に戻ると、トレイン父をみていると「発達障害の親は、発達障害の子供をつくる」という負の連鎖が本当にあるなと感じざるを得ません。
親がそもそも発達障害(パーソナリティ障害もあると思いますが)だったので、子供の発達障害にも気づいていないのだろうなと考えています。

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4.本人が生きづらい自覚をもっていなかった

さて、親ガチャにハズレてしまったとしても、トレイン本人には、相当な生きづらさがあったはずです。
その生きづらさになぜトレインは気づけなかったのでしょうか。

生きづらかったことを証明するように、トレインは20代のキャリアがすっからかんです。

結婚後に転職活動を手伝ったときに発覚して、当時大福はトレインのキャリアのすっからかんさに愕然としました。
20代で正社員についたのは1回だけ。
その仕事も1年程度でやめてしまってからは、契約社員・派遣社員・バイトなどでふらふらしていたようです。

それ以外では、彼女を作ると彼女の家に転がり込み、別れたら実家に戻るというサイクルを繰り返していたようです。ひとり暮らしの経験もありません。

これだけでも、はたから見たら、生きづらさが全開していますよね…。
時はすでに平成、「発達障害」という言葉も定着してしばらく経っていた頃です。
ネットも普及していたのでパソコンで「生きづらい」とか検索かけたら「ADHD」や「発達障害」というキーワードにはたどりつけたはず。

でもトレインはそうならなかった。なぜか。

知能が低いため、自分の生きづらさそのものに気づいていなかった可能性が高い。
しかも多分、発達障害の特性で事実の認知もだいぶ歪んでいたんだと思うんですよね…。
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5.他責思考が強い

知能の低さに加えて、発達障害グレーゾーンのトレインは、他責思考がとても強いです。現状をみてその原因を自分に当てはめて考えることができないのです。

俺を理解しない周りが悪い、俺に配慮しなかった人が悪い

基本的に常にこの思考です。
若い頃は、未熟さ故、特に他責思考が強かったでしょう。

本来、物事というのは「自分の取捨選択」によって決まっていきます。
何がきっかけであろうとも「すべての原因は自分」なのが道理です。
ですがトレインは、「事が起きたきっかけ」を問題の原因だと捉えてしまうのです。

あの時、あいつが余計なことを言わなければ

とか

なんで、あのタイミングであんなことが起きたのかな

とか。問題が起きた「きっかけ」が「問題の本質」だと本気で想っているので、永遠に自分ごととして問題を直視できないのです。

目の前で起きた現象が全ての原因!その問題の元に自分の言動があるなんて全然わからない!見えないし!聞こえないし!

こんな感じです。
この特性も、現在のトレインを作る流れに拍車をかけたなと思っています。

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まとめ

結局のところ、生まれる時代という運ゲーと親ガチャにはずれてしまったことが、発達障害+知能80台というハードモード人生をトレインに背負わせてしまったということが大きいのは否めません。
また結局のところ、知能が低いまま、発達特性も全開のまま成長したので、大人になっても自力で気づくことすらできなかったという(ちょっと気の毒な)結論になってしまいました。

親ガチャってまじで人生への影響度が高くて怖い

いも子さんの以下の記事も境界知能に触れているのでおすすめです!

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