考察

ドラマ、セクシー田中さんの田中京子は発達障害?木南晴夏のベリーダンスにも大注目!

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セクシー田中さんの原作者、芦原妃名子さんのご冥福をお祈りいたします。
ゼロから1を生み出す素晴らしい才能が、最悪の形で絶たれてしまったことが残念でなりません。
もしかしたら、今以上に素晴らしい作品がもっとたくさん生まれていたかもしれない。
その未来が、なぜあのような形で絶たれてしまったのか。
いも子、大福ともにドラマを好意的に観てきた視聴者にとって、非常に混乱する事件でした。
このような悲しい結末に至った理由を、日本テレビ及び関係者の方は、今後しっかりと説明責任を果たしてほしいと願っています。

2024年2月8日 芋大福

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能登半島地震の被害を受けた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
東日本大震災当時のことを思い出し、現地にいらっしゃる方の不安やご心労がどれほどのものかと拝察し、胸が痛みます。
まずは、一人でも多くの方が無事であるように祈っています。

2024年1月2日 芋大福

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※ネタバレに近い内容あります!ネタバレが嫌な人はご注意ください!

新年あけましておめでとうございます。
今年は辰年。
辰年は飛躍がキーワードらしいですよ。

さて、2023年に観ていたドラマで「いちばん好きな花」と同時並行で毎週楽しみにしていたドラマがありました。

それは、セクシー田中さん!

ドラマの原作はコミックなのですが、大福は今回ドラマをきっかけに知ったクチなので、今後読んでいきたい作品のひとつです!

ドラマで田中京子を実写版として演じられた木南晴夏さんの演技力は見事としか言い様がありません。田中さんの地味な雰囲気から「サリ」としてベリーダンスを踊る華やかさまで見事に表現していらっしゃいました。

さすが、実力派女優!

 

「セクシー田中さん」はHuluで見放題!

Hulu

記事の内容がある程度わかるように、少し物語について説明させていただくと、

田中京子という人物は、アラフォーで独身、普段は地味なOLです。

その一方、趣味で始めたベリーダンスで才能が開花し、ベリーダンサー「サリ」として夜な夜な「サバラン」というお店で踊り子として活躍しているという一面も持ち合わせた人です。

田中さんは、昔から人付き合いが苦手。友達もいませんでした。
一緒に暮らすハムスターの真壁くんを相棒のようにかわいがっています。
職場では「田中さんってよく空気読まないよね」とか「変わってるよね」とヒソヒソと話されてしまうような位置づけの人。

ある日、同僚のイマドキ女子「倉橋朱里(くらはしあかり)」がたまたまサバランに立ち寄った際、舞台でセクシーなダンスで踊っているサリの姿に釘付けになり、熱狂的なファンになるのですが、その正体が実は田中さんであることにすぐに気がついてしまいます。

田中さんは、朱里にダンサーである自分の姿がバレたことに動揺し、朱里を避けようとしますが、朱里が「絶対誰にもバラしません!」という約束をしたことによって2人の距離が少しずつ近づき始めます。

物語では、田中さんと朱里が相互作用し合いながら人間的に成長していくことをメインに描かれていますが、朱里だけでなく、田中さんと関わったことによって本来の自分の気持ちみたいなものに気づいていく人が他にも登場します。

特に笙乃浩介(しょうのこうすけ)の変化は、朱里の変化に引けをとらない面白さがありますので、気になる人は、ドラマか原作コミックを強くオススメします!

ドラマ自体はコメディタッチなので、毎回笑える感じで、ライトに見ることが出来ます。

笑えるので、ストレス発散したいカサンドラさんにもオススメ!

さて本題です。
こちらのブログはメインとして「発達障害」をテーマとして扱っているわけですが、ここで気になってくるのは「田中さんって発達障害なの?」という部分です。

それではさっそく、田中さんの発達障害の可能性について考察したいと思います!

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セクシー田中さん 田中京子が発達障害かも?と思うポイント

今回、田中京子、こと、田中さんを考察するにあたり、大福が当初引っかかっていたポイントを整理するとこんな感じです。

・昔から人付き合いが苦手で、一人でいることを好む傾向がある
・友達が一人もいない
・会社で「空気が読めない」「変わっている」という陰口を叩かれている
・才能開花したベリーダンサーでは覚醒して輝いている

この辺のところでしょうか。

以上のポイントだけを見ると、たしかに発達障害なのでは?と思う傾向がありますよね。
でも、大事なのは「現象に隠されている背景」を正しく理解する必要があると大福は思います。

行動として表面化されているものが発達障害の傾向があったとしても、
背景が違えば発達障害ではない可能性も考えられますよ。

ではひとつひとつを観ていきましょう。

①昔から人付き合いが苦手で、一人でいることを好む傾向がある

発達障害の人は、人付き合いがあまり得意ではありません。
そして田中京子も人付き合いが苦手ときました。

発達障害の人がなぜ人付き合いが苦手なのかは、

・空気が読めない
・相手の気持ちを理解できない(共感性に乏しい)
・物事を連続的に捉えることが出来ない

ざっくりとですが、こんな原因があります。

では田中さんは、相手の気持ちが理解できないのか?という点を考えてみるわけですが、
結論からいうと、田中さんは相手の気持ちを考えることがちゃんとできています。

例えば、朱里が田中さんに相談しているとき、
田中さんは朱里の気持ちにしっかり寄り添っているんですね。

朱里の表情や声のトーンから空気を読んで、どういう振る舞いをすればいいかもしっかり捉えていると大福は見受けました。なので、相手の気持ちがわからないってことはないと思うんです。

空気が読めないという点については、③で触れようと思うので、ここでは一旦おいておきます。

物事を連続的に捉えることが出来ないというのも発達障害の特性ではよくあるものですが、田中さんは、過去から現在における自分の状態を客観的に振り返っているシーンが物語で観られますので、その特性がある可能性も低いなと大福は感じました。

②友達が一人もいない

田中さんは自分で「友達がいない」と言っています。
発達障害の人って、友達がいなかったり少ない傾向があるのは事実ですよね。

やっぱり人付き合いが苦手な人が多いから、なかなか人間関係を構築できないんですよね…(大福も人間関係苦手です)

でも、①で振り返ったとおり、田中さんは発達特性があって人間関係の構築が苦手なのではないと大福は考えています。

では、何が原因なのか?と思うわけですが、これはひとえに

学生時代のトラウマによるもの

だと思います。

田中さんが学生時代、周りの同級生から悪口を言われていたというシーンがあります。
その時に田中さんは非常に強いストレスを感じて過敏性胃腸炎にまでなってしまいました。
この経験が、対人関係に対する恐怖心を抱くことになったきっかけだと思います。

つまり、発達特性で人間関係構築ができなくて友達がいないわけではなくて、過去の心の傷(トラウマ)によって、対人恐怖症の面があり、友達を作れなかっただけだと言えます。

③会社で「空気が読めない」「変わっている」という陰口を叩かれている

さて、大福的に大事なポイントはここです。
発達障害の人は、社会に出て生きづらさを感じる傾向が強くあると大福は考えています。
田中さんも社会にうまく適応できているかというと、陰口を叩かれているくらいなので、少なくとも今の職場にうまく適応できているとはいえない状況かと思います。

ですが、ここで田中さんの過去からまた大事なポイントが一つ出てきます。

学生時代に周りから悪口を言われていた時、
田中さんがどうやって乗りきってきたかという部分です

田中さんは、どうやってこの難所を乗り越えたかというと、
周囲に対して心を閉じ、周りの人の声から耳を塞ぎ、ひたすら勉強だけを頑張って孤独になることで乗り越えていたのです。

そう考えると、職場って田中さんにとっては学生時代の環境とよく似ているので、同じように周囲に対して心を閉ざし周囲の声も聞こえないふりをして仕事に没頭していると理解できます。

その上で考えると「空気が読めない」のではなくて「あえて読んでいない」だけなのでしょう。

また、「変わってる」という点においても、周囲の人とうまくやろうとしない人柄に対する評価みたいなものなのですが、田中さんは上記のとおり、そもそも周囲とうまくやる道を選んでいなかったわけなので、同調圧力みたいなものを完全に無視して、仕事だけをこなすロボットみたいな感じなわけです。
その評価が本人にとってどういうものであれ、田中さんは承知の上で選んでいる行動だったのかなと大福は感じました。

朱里は「田中さんが周囲のことを気にしないでいられるのは、大好きなベリーダンスがあるから、軸がしっかりしているから、それ以外のことは気にしないでいられるブレない強い人!」みたいな理解の仕方をしていましたよね(このシーンで朱里の性格って可愛いなと思いました)。

確かにベリーダンスに出会ってからの田中さんにはその要素もありそう!

と大福も共感しました。
これがあれば大丈夫!みたいな軸を持ってる人って強いですもんね。

ちょっと話しが逸れますが、いずれにせよ「変わってる」って言葉自体は、言い方によって悪意にも捉えられかねないパワーワードではありますので、使い方には気をつけたいですよね。

④才能開花したベリーダンスでは覚醒して輝いている

発達障害の人って、苦手な環境に置かれると能力を発揮することができなくて苦しみますが、自分の得意なことや、見合った環境に置かれると、覚醒して能力を発揮し始める人が多いと大福は考えているので、このポイントもピックアップしてみました。

俺も前職は環境と自分の適性がアンマッチで苦しんだけれど、今の仕事は環境と自分の適性がぴったりマッチして、今じゃ仕事に過集中さ!

では、田中さんにも当てはめて考えてみますね。
田中さんはベリーダンス以外でも、主に仕事になりますが、
能力を最大限発揮していて、その実力は誰もが認めるところ。
基本的に有能な人という感じ。

もし、田中さんが発達障害だった場合、もっと凸凹感を感じるのかなと。
例えばですが、仕事で能力が発揮できなくてミス連発で仕事をこなすのも大変などの状態があるとかで、一方で、ベリーダンスでは能力を発揮して輝き出すみたいな、凸凹感が起きるのかなと思うんですね。

つまり「ベリーダンスしか能力が発揮できていないわけではない」

というところがポイントかと。

では、なぜベリーダンスで才能が開花したのかという点においては、大福が考えるには、ベリーダンスでは普段は出てこない自我みたいなものを存分に発揮することができる場だからなのではないかと。

ベリーダンスを踊っている田中さんこそが、
田中京子の本質なのだと感じました

「内在していた人間的な魅力」✕「持っていた素質」✕「ベリーダンス」という掛け算によって、彼女の魅力を最大限に引き出すものが見つかったということなんでしょうね。

これは、どちらかというと、発達障害云々ではなくて、才能開花のためのロジックみたいな話しになってるかもしれません。

ドラマでは、木南晴夏さんが、本来の田中京子(=サリ)として妖艶にベリーダンスを踊る姿を何度も披露していますが、普段の田中さんとサリの姿の違いというか、メリハリみたいなところを本当に上手に表現されていましたね!

めちゃくちゃダンス頑張ったんだろうなって感じたので、ぜひいろんな人に観てほしいですねぇ〜

そして大福も才能開花したーい

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結論:セクシー田中さんの田中京子は発達障害ではない

ここまでの内容をまとめてみます。

・人付き合いが苦手なのは過去のトラウマによる対人恐怖によるもの
・友人がいないのは、心から信頼できる人と出会う機会がなかっただけ
・基本的に有能な人で、能力の凸凹感は感じられない
・周囲の人の気持ちに共感し、客観性な視点もあるバランスの取れた人

以上のことから、田中さんは発達障害ではないと大福は結論しました。

要は、人間関係において超超超不器用なだけ!

田中さんは、学生時代に周囲とうまく人間関係を築けなかったことが全てのトラウマになってしまって、心をこじらせたまま大人になってしまっただけなのではないかなと思っています。

心を開いて接することができる人物と出会うことがなく、成長機会を得ることができなかった。

現に、朱里のようなターニングポイントとなる人物と出会ったら、田中さんは本来持っていた共感力とか思いやりを発揮しながら、経験から柔軟に吸収して成長していく人でした。

誤解のないように書くと、発達障害の人に心がないわけでも、思いやりがないわけでもありません。
ですが、大福の経験を通して考えると人間関係における「共感力の欠如」は、難しい問題であると言わざるを得ないというか…実際問題、大きくウエイトを締めていると思うんですね。

共感力がないだけで、思いやりがあったとしてもポイントがズレるし、よかれと思ってしたことも相手からすると大分ハズしてしまっていることも多いし、場合によっては、当事者の暴走状態みたいなこともあって、返ってこじれてしまうことも…

ひとつの発達特性を変化させていくことって、本人に自覚があって頑張っていたりしても、すごく長い時間を必要とするケースが多く、なかなか柔軟性を発揮することが難しいと大福は感じています。

大福は、田中さんの変化の仕方に、

とても柔軟性を感じましたね〜

田中さんを観ていると、
ほんとに、ただただ「変わる機会が人生でなかっただけ」という感じがとてもします。

見方を変えると、
定型の人たちによるハートフルヒューマンキラキラストーリー!ともいえますね〜

カサンドラさんの荒れた心を癒やすにもピッタリだ!

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セクシー田中さんは、定型の人がどうやって心の交流をとっているのかを学ぶ参考にもなる

発達障害当事者の方は、周りの人がどうやって人と信頼関係を構築しているのか、いまいちわかりきれていない人もいると思います。そのような疑問や悩みを抱えている人には、セクシー田中さんは人間関係を学ぶにはピッタリですよ。

セクシー田中さんに出てくる人は、みんな基本的に定型の人たち(もしいるとしても極軽度のグレーゾーンレベル)です。

※もしかしたら、笙乃の物言いが一見ひっかかるかもしれませんが、彼の場合は生育環境によって出来た価値観と本質の自分みたいなところで葛藤がある人物で、発達障害としてみた時に、大福はこれといった特性は感じられませんでした。

登場人物が繰り広げる起承転結を観ていると、人と関わっていく中で、どうしたら人がホッとするのか、相手の気持ちに寄り添う言葉がかけられるのか、相手から信用されるようになるのか、結局大事なのは何なのか…などにおいて、わかりやすいヒントがあるなと感じました。

もちろん、答えは自分で見つけるんですけどね!

最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメントでご意見やご感想など送っていただけるととても励みになりますので、
ぜひお気軽に書き込んでくださいね!

また、ドラマ「いちばん好きな花」のキャラクターについても考察した記事がありますので、もしよければ、そちらもぜひ読んでみてください。

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