考察発達障害

ドラマ「義母と娘のブルース」佐藤健演じる麦田章は発達障害?について考察します!

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※一部ネタバレの内容含みます!ネタバレを避けたい方はご注意ください!

2024年のお正月スペシャル(1月2日放映済)の「義母と娘のブルースFINAL」みました?

ドラマクラブ所属の大福は「義母と娘のブルース」通称”ぎぼむす”は、本編の頃から大好きでずーっと追いかけて観てきたドラマのひとつ。

特にシングルマザーになってから、「母と娘」という親子の関係性に共感できるところがとても多いのですが、大福自身、今の父とは「義父と娘」の関係でもあったりして、

絆って血のつながりだけじゃないよなぁ!

っていうのを改めて感じたり、毎回嗚咽レベルに号泣してしまうドラマ。

MISIAのテーマソング「アイノカタチ」もお気に入りソングでよく聞いてますが、歌を聞くだけで数々の名シーンを思い出して、うるうるしながら道を歩いているくらいです。

さて、ぎぼむすには実に個性豊かなキャラクターが登場しますが、中でも”発達障害”という枠で観た時に強烈に引っかかってくるキャラクターが1名います。

それは・・・

麦田章!

ベーカリー麦田の店主ですね。
親が立ち上げたパン屋を継いだ麦田ですが、経営難に陥っていました。
そこに、麦田のあんぱんに惚れ込んだ亜希子がパートで入社し「ベーカリー麦田はきぬたや(ドラマで有名なパン屋です)になれる!」ということを麦田に告げます。
その後は、亜希子の様々なビジネステクニックや人間同士のぶつかり合いによって、ベーカリー麦田の再生と共に麦田章はパン職人として覚醒するという流れ。

そして、その中で麦田は亜希子に、本気の片思いをするんですね。
亜希子の言葉を借りると「造作の良い顔立ち」(つまりイメケン)の麦田は、それなりに女性経験はあるようですが、亜希子の今まで出会った人にはなかった新鮮な魅力に気づき、もうそれはそれはマジで惚れこんでしまうと。

本編のときからFINALまでずーっと片思いのままですが、麦田の気持ちは本当にピュアで、笑えると共に胸を打たれるシーンもたくさんあります。

特に、本編で亜希子と麦田が居酒屋でサシ飲みした帰り道に、亜希子に告白(プロポーズ)した麦田は、本当にかっこよかった!

さて、そんな麦田ですが、本編の時から、いわゆる「おバカキャラ」で定着しています。
そのおバカ加減の中に、大福的にひっかかるところがありまして、今回は、発達側面から麦田章について考察してみたいと思いたちました。

大福の個人的な見解でしかありませんが、フィクションのキャラクター考察を通して、身近な人へのヒントになればと思い、結構真剣に考察しているシリーズですので、楽しみいただけたら幸いです。

それでは、早速いってみましょう!

「義母と娘のブルース」はHuluで見放題!

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義母と娘のブルース、麦田章は発達障害ADHDがある可能性が濃厚!

結論としては、麦田章は発達障害(グレーでも大分黒寄りのグレー)だと、大福個人的には考えています。そう思った根拠を観てみましょう。

パン屋として覚醒するまで、どの仕事も続かなかった

これ、発達特性をもつ人では、大きな特徴のひとつです。

自分に適性がある環境と仕事じゃないと、

能力を発揮することができない!

自分にぴったりハマると急に能力を発揮して覚醒する

まさに元夫のトレインのケースに当てはまります。

(本編の頃の話になりますが)
パン屋として覚醒するまで、麦田は本当に色々な仕事を転々としていました。
毎話ごとに、仕事が変わっていましたよね。

でもこれって、ほんとに笑い事じゃなくて、発達障害当事者あるあるですからね。
適性がない仕事って、ほんとにうまくできないし続かないんです。
本人の努力が足りていない側面も、もちろんあるんですけれども、過去の失敗した経験から、ちゃんとできるかわからないしってところで自己防衛が働くのか真剣にやることから逃げてしまう当事者も結構多いと大福は見受けています。

麦田も、その典型だと思いました

俺も20〜30歳くらいまで、まさに麦田状態

まぁでも、パン屋としても、亜希子の手助けがなければ、麦田は自分の問題を直視することができずに覚醒できなかったと思います。
その意味からしても、亜希子のベーカリー麦田への功績はすごいものがあると大福は思います。

あのやさぐれた麦田を覚醒させるのは、本当に大変だったはず

それをやってのけてしまう亜希子の能力の高さは、ビジネスだけじゃなくて人としても高尚なものがあると思います。

そりゃ麦田も惚れちゃうよな〜

発達障害で生きづらさを抱えて、更に失敗の経験などからやさぐれてしまった人間を覚醒させることがどれだけ大変なことか、大福は自分の経験から痛いほどわかるのですが、亜希子のやり方のスマートさは、本当に憧れる。

あんなふうに当事者を導くことができたら、たくさんの当事者がもっといきいきと生きていくことができるんだろうな

言い間違え・聞き間違えがひどい

麦田の言動で目立つのは

・人の名前をちゃんと覚えることができない
・タクシー運転手の仕事をしていたが、聞き間違えが多くて続かなかった
・とにかく、言い間違え、聞き間違えが酷い

などでしょうか。
これって発達特性で考えると、ADHDの不注意・注意散漫とか、あと加えるとしたら健忘性の強さかなぁって思うんですよね。

なぜなら、大福自身も誤字脱字や言い間違えが結構多くて

特性だなぁって思ってるからですw

発達とは直接関係のないことなのですが、人が情報を頭にインプットする時のタイプというものがあって、ざっくり分けると視覚優位か聴覚優位になるんですよね。
もしかしたら麦田は視覚優位なのかな???

もしそうだとしたら、発達障害の凸凹も加わって、耳から入った情報が本当に残らないのだと思います。特にADHDの注意散漫や不注意の特性が強い時は、人が話してる言葉も、単なる音声になってることが多かったりします。

聞いてるようで、全然聞いていない

だから、人の名前も、例えば会話のついでとかで言われてもちゃんと頭に入ってこないから、なんとなく聞こえてきた音だけで判断したりしてて「宮本」が「岩本」になっちゃったりするんだと思うんです。

つまり、何か他のことをやり「ながら」話しをしても、麦田の頭には残らない。

麦田は特にADHDの注意散漫・不注意に特性が偏ってる気がしました

その証拠に、亜希子とサシ飲みで話している時は、麦田はちゃんと亜希子の言葉が頭に入っているんですよ。話しの内容から、亜希子が何を言いたいかしっかり理解しようとしている感じがありましたね。

集中すればちゃんとできる!

(話しそれますが、居酒屋で亜希子を見つめる麦田の優しい眼差しが素敵でした・・・)

だから、麦田の場合「会話をする」という時は「会話だけしないといけない」んです。
亜希子も途中から大事な話しは、ちゃんと向き合って「話しをする場」を用意して会話に集中していましたよね。

亜希子の察する能力が素晴らしい

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義母と娘のブルース、麦田章は学習障害(LD)があるかもしれない

さて次に、麦田の大きな特徴として「バカ」が挙げられます。
バカはバカでも「愛すべきおばかキャラ」として親しまれているイメージ。

「奇跡」も「奇石」って書いたりしちゃうし

「愛してる」は「愛死照」でしたもんねw

この勉強できませんという雰囲気を観ていて大福は「あれ?麦田って境界知能?!」ってちょっと思ったんですが…。
何を隠そうこのブログに登場する元夫トレインと芋子’sハズバンドのハピネスが境界知能でして…その二人と照らし合わせた時に、なんかちょっと違うなっていう違和感がありました。

麦田のバカさ加減って、トレインとハピネスに比べるともっとライトなおバカさんという感じ。
身だしなみも整えてるし(トレインもハピネスも自己管理能力がとても低い)、人の気持ちがわからないわけでもないし、ここはこうしたほうがいいみたいな先読み行動もちゃんとできている。

空気が読めないわけじゃない

でも、その一方で「お勉強」の域になると、いきなりおばかさんキャラが爆発しますよね。
特に漢字ですよね。
そして、大福はピンときました!

麦田はSLD(限局性学習症)なのでは?!

SLDは学習障害(LD)の中でも極限性学習障害というもので、ある一つの分野だけが飛び抜けて不得意という傾向のある障害です(詳しくはGoogleで調べてくださいね!)。

もし麦田が境界知能だった場合、もっと生活上においての困りごとが多くなるはずで、読み書きなどの、いわゆる「勉強領域」においてのみ不便があるという感じではないんですよね。

自分で処理できない問題だらけ

先延ばし行動だらけ

それゆえに人生トラブルだらけ

例えば、麦田が親のパン屋を正式に継ごうと決心したのは、(当時はまだ知り合っていませんでしたが)亜希子とみゆきが良一の火葬を見送っているところを、当時霊柩車の運転手のバイトをしていた麦田がたまたま観ていた時でした。

麦田はその時に、「あの子はもう親孝行できないんだぁ」と感じ、更に自分の立場にみゆきの姿を投影して「このままじゃ後悔すると思うから、ちゃんと家に帰ってパン屋を継ごう」みたいな考えに至り、店を継ぐために霊柩車の運転手を、その場でやめたわけです。

もし境界知能があった場合、「その場で結論にたどり着き」「更に問題解決のために動く」というのは、なかなかできないんと思うんですよね。

時間をかけて考えて「親孝行できなくなるんだなぁ」「それだと後悔するかもなぁ」と思ったとしても、じゃあ問題解決のために自分がどう動けばいいかみたいなところまでは、一人ではなかなかたどり着けないのが現実だと大福的には感じるんです。

境界知能の人は、目の前の問題解決とか課題クリアが

とても苦手な傾向があると見受けています

その結果、問題をどうしようもできず、ことが深刻になってトラブルになるみたいなことが多いと思うんですね。実際にトレインもハピネスも日々トラブルにまみれていますし。

だから、「読み書きなどのお勉強」の部分だけが苦手な麦田は、境界知能ではなさそうです。
また、人付き合いはむしろ得意な方っていう印象もありますね。

昔から「勉強が嫌いでサボってきたから勉強できない」って人もたくさんいますが、その中を分解していくと実は学習障害があったなんてことも結構多いので、「勉強ができない=努力していない」ってわけでもないことは、覚えておきたいところ。
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義母と娘のブルース、麦田章。ADHDとSLDがあったとしても、愛されキャラな理由とは?

ということで、大福の個人的な見解では、麦田章はADHD(不注意優勢)と学習障害(SLD)があるとの結論です。

ですが、麦田ってなんだかんだ周りから愛されてるじゃないですか。
それはなぜなのか?を考えてみます。

麦田って、発達障害(ADHD)と学習障害(SLD)があったとしても、
人としてはとても誠実な人なんですよね。

仕事を転々と変えていた頃って、発達特性での生きづらさもあったと思うのですが、家業を継ぐことへの長い反抗期でもあったと思うんです。親に用意された自分の未来ではなくて、自分の人生は自分で切り開きたいっていう自立心みたいなところから、自分にあった仕事を探して職をとっかえひっかえして自分探しをしていたんだろうなとも思えます。

周りが俺を理解しないからうまくいかないんだぜ!
(↑他責思考が強すぎる)

でも、本当は「家業のパン屋を継ぐと親は嬉しいだろうし、自分も本当は親とうまくやっていきたい」っていう真実や本音も頭の中にはちゃんとあったからこそ、幼くして親をなくしたみゆきの姿を観たことがきっかけになって、スパッと家業を継ぐ決心がついたところもあったわけです。

また、パン屋を継いだものの店の経営がうまくいかず、表面上は平気なふりをしていましたが「こんなはずじゃなかったのに」みたいな思いはずっとあって、現実と理想のギャップも認識していました。

理想の方が本当で、現実は仮の姿にすぎない!

(↑認知の歪みがひどい)

だからこそ、亜希子の提案した店舗再生計画を受け入れて以降は、ちゃんとパン職人として美味しいパンを作る努力もできています。

つまり、麦田の仕事がなかなか続かないという面においては、発達特性もあったと思うのですが、現実逃避や不真面目さみたいな部分は人として当たり前にある反抗心や自立心の範疇でもあったのではないかなと思うに至りました。

基本的に人としての思いやりは持っているし、その優しさの中にしっかりとした自分軸を感じます。問題解決の向き合い方も、自分の想いは一旦横に置くことができています。そして、相手のことを考え「きっとこうしたほうがいいんだろうな」っていう結論を、自分で導き出すことができます。

俺がどうしたいかにかかってるだろ?!
(↑他社目線皆無)

だから、麦田が相手のために一生懸命考えて出した答えって、外していませんよね。相手の気持ちをピンポイントでおさえる結論をちゃんと出せている。

ASD傾向が強いと、この辺の「相手の立場にたって考える」ということが、なかなか難しいので、麦田はASD味はなさそうだなって感じました

これは麦田が元々持って生まれてきた優しくて人懐っこい性格が大きく影響しているのではないかと大福は思います。

ということで、まとめになりますが、麦田章は発達特性や学習障害があっても、性格の良さゆえに愛されるおバカキャラとしてみんなの中に定着し、その愛くるしいキャラクターがみんなに笑いと癒やしを与えているなと思った次第です。

・・・・・・

最後まで読んでいただきありがとうございました!
考察シリーズは他にもあるので、もしよかったら読んでみてくださいね!

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