発達障害

発達障害(グレーゾーン)の内モード・外モードってなに?元夫トレイン事例から説明します

外モード・内モードってなに?のサムネ 発達障害
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こんにちは、台風でここ数日天気が不安定でムシムシしていますね。
全身の汗がひかない大福です。

よく発達障害界隈にいると「外モード」と「内モード」っていうのを耳にしませんか?

これは、当事者が相手に対してとる言動や態度の違いをかんたんに言い表しているものなのですが。
元夫トレインにも、外モードと内モードがバッチリありました。

今回は、受動タイプのトレインを用いて2つの違いを紹介します。
尊大型と積極型とは違うかもしれませんが、比率の高い受動タイプには参考になるかと思うので、当事者との関係性に悩んでいる方がいたら、ぜひ参考にしてほしいです。

その悩み、外モードから内モードに切り替わったせいかもよ?

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発達障害の人との関係性5段階

今回は、元夫トレインと「知人関係」にはじまり「離婚」までを経験済みの大福が提唱する「関係5段階」でそれぞれの期におけるモードを紹介したいと思います。
この関係性5段階を読み終わった後、きっとあなたの心のモヤモヤが1つくらいは取れている(はず)です。

発達障害のパートナーとの関係性5段階
①知人期
②プレカップル期
③カップル期
④夫婦・家族期
⑤離婚期

1つずつ説明していきます。

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①知人期(外モードも内モードもないモード)

元夫トレインの場合、相手に興味がないうちは、外モードも内モードも出てきません
トレインにとっては「興味ない=ない」のと同じなので。

知人期当時、視界に大福がはいっていても、トレインには大福が見えていなかったのでしょう。

元夫トレインと大福は、趣味繋がりで共通の友人がいました。
その友人が大福とトレインを引き合わせるために企画した飲み会で初めて会いました。
当時はまだ20代でした。

一応、大福としては「交流の場」という心づもりでいきますよね。
でも、トレインの興味の対象は、その共通の友人だけだったわけです。
そのため、挨拶をしても愛想笑いもせず(できない)、死んだ魚の目と表情で、自分のしゃべりたいことだけを好き勝手に友人とボソボソ話しているトレイン。

第一印象から別れ際まで最悪の印象でした

3人でいるはずの空間なのに、大福は存在自体をなきものにされていました。
というか、存在感を出そうものなら、ちょっとイラッとしていましたよ。
トレインにとっては知人は友人より興味対象が更に下で、友人しか世界にいなかったわけです。

更に付け加えると、当時トレインは、超憧れているアーティストがいて、その人になりきっていました(見た目は遠く及ばない)。
そのため、ただの一般人でフリーターのくせに言動はアーティスト風。
ロックを体現したかのような振る舞いでした。

俺のことが君に理解できるかな?

今思うとめちゃくちゃイラっとするな

共通の友人のすすめでLINEID交換しましたけど、速攻ブロックしてましたからね。

ひどい〜

興味ないもの(人)はない(いない)のと同じ。外モードも内モードも発動しない段階がある。
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②プレカップル期(外モード発動期)

そんな出会いだったので、もちろんその後一緒に遊んだりすることもなかったです。
イベント会場で会えば会釈する程度の仲。

なんていっても、LINEブロックしてましたからね

そういえば、LINEゲームのツムツムで送り元不明の♡がよく届いていたのですが、
その正体が元夫トレインだったことが判明するのは、まだ先の話しです。

課金してツムツムをやっていたから♡を送り返してほしくて送ってたのに返してもらえなかった(過集中と依存バリバリ)

30代に入り、久しぶりに大福が共通の友人と会う機会がありました。
その席で友人が「また3人で会いたい」というわけです。
大福のトレインに対する印象は最悪だったので「もういいよ」と断っていたのですが、友人のゴリ押しぶりに根負けし、しぶしぶ誘いにのりました。

そして、久しぶりに3人で飲み会にいったのですが、
久しぶりにあったトレインは、初対面の頃に比べると少し印象が変わっていました。

前より表情が明るい気がするし、喋り方も昔にくらべてハキハキしているような…。
初対面は20代、再会したのは10年後の30代。
アーティスト気取りの振る舞いも消えているし…
そりゃ10年も経てば多少変わってるだろうよ・・・と思いますよね。

そう、実はこれ「外モード」が発動していたのです。

結婚後にわかったのですが、20代〜30代にかけてたくさんの挫折があったトレイン。
下手くそながらに社会の厳しさを体感してきたのでしょう。
その中で、必死に補ってできたのが外モードのトレインだと思われます。

外モードのトレインは…

・(不潔さは感じない程度に)身だしなみが普通
・(意識して気をつけているから)相手の目をみて話を聞き、相槌が打てる
・(緊張しているせいで)表情が引き締まって、しっかりしている印象を受ける
・(だめなところは隠して無難に振る舞うので)普通の人のような振る舞いに見える
・(多分過去に指摘をされているので)ハキハキ話すし、会話が成り立つ
・(わからないところは黙っているので)ボロを出すようなことがない
・(自分にとってどうでもいいところは興味がないので)こちらに合わせてくれる
・(自分のこだわってるところは)やりたいことをはっきり言うのでわかりやすい
・(行儀が悪い自覚があってめちゃくちゃ気をつけるから)食べ方などの所作も普通

こんなかんじでした。
どうですか?()がなければ普通の人に見えませんか?

これがおそるべし外モードです。

だって普通に見えるように作り上げてるんだもん

受動タイプの特徴である自分のこだわり範疇外はどうでもいい(感心も興味もない)が功を奏して、優しい人に見えるんですよ。

トレインに言わせると、大福の印象も30代で再会した時の印象がだいぶ変わっていたようなのです。実際、服装の系統を30代に入ってから婚活のためにガーリー系で統一していた時期でした。
その「ガーリー大福」がトレインの好みにハマったらしくて、再会の日を境に頻繁に連絡がくるようになったのです。

トレインは視覚情報優位なので目からの情報はインパクトが大きい

そして、「発達障害、ハマるとそこに過集中」が現れます。
とにかく寝ている・仕事している意外はずーっと連絡を取っている状態でした。
過集中を起こしていただけなのに、何も知らない大福は「熱心な人だなぁ」と思って付き合うことに決めてしまったのです。

実際「好き」って定義もまともに説明できないですよ。

好きとか言葉でどういうものでもないでしょ
(わからないからかっこいい風にいってるだけ)

下心と過集中で熱心だったんだなって今はわかりますよ。

運命の歯車が狂い出す…

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③カップル期(基本外モードだけど、ちょっと内モードが臭う時期)

そうして付き合い始めたトレインと大福。
当時トレインは、大福意外にも、もう1つ過集中を起こしているものがありました。
それは…

野球観戦!

契約社員のトレインは残業がなかったので、仕事が終われば毎日のように野球観戦。
大福もよく一緒に行っていたのですが、毎回チケット代も奢ってくれていたんです。

大福はその様子をみて「毎日これだけ遊んでいるのなら、それなりの収入があるのだろう」と思ったのですが、実際の稼ぎは平均年収に遠く及ばず、貯金もせずに、稼いだお金のすべてを野球に使い込んでいただけでした(結婚直前に発覚)。

当時は恋人関係、そこまでお互いの生活や懐事情に深入りしないじゃないですか。
そのため「奢ってくれるし一緒に楽しめればいっか」位の感覚で大福も便乗していたんですよね。

ここでのポイントは「奢ってくれていた」という点でしょうか。
見栄を感じることができます。
現在は大福にお金を要求してくるトレインが、大福に奢っていたなんて今思うとホラーです。

まだ外モードだよ!

実際は生活や資金に余裕があったわけじゃなくて、過集中を起こしていて、野球を楽しむためならなんでもしちゃうみたいな特性が爆発していたわけで、今の大福なら気づけましたが、当時のピュア大福はわからなかった…。

もう一つ付け加えると、カップル期に同棲をしてたら、すでに内モードに切り替わっていた可能性は高いです。
結婚するまで、トレインは実家暮らし・大福はひとり暮らしで別生活だったので、トレインが大福を「身内に思うには至らなかった故の外モード」だと思います。

ただね、プレカップル期に比べてトレイン自身安心して気が緩んだ節はありまして、「あれ?なんか思っていたほどしっかりしてないかも?」とか「思ってたよりマイペースな人だな」と付き合う前とのギャップを感じる節はちょこちょこ出ていました。

だた、問題行動ってほどのレベルのものはなかったですね。
ちょっとおっちょこちょいとか、ちょっと忘れっぽいとか、そのレベル。

まだまだ油断できないからね!

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④夫婦・家族期(内モード全開期)

色々あったのですが、無事(?)結婚したトレインと大福。

新しい家庭を二人で築いていくんだと思っていた大福ですが…

なんか…トレインちょっとおかしいぞ!

ということに気が付きはじめます。

ふふふ…君はもう家族だからね…

これつまり、トレインの特性が徐々に出始めたということなのです。
外モードから内モードに変わった瞬間です。

結婚して一緒に住みだし「家族」になったことで、
「もう外モードで頑張る必要がない人」に大福のポジションが変わったのです。
そして本来のトレイン(発達特性)が顔をだしてきたのです。
内モードを全開にしたトレインは…

・話し合いができない、会話が噛み合わない(何を言っているかわからない)
・整理整頓が一切できない(片付けという概念を理解していないのとADHD特性)
・物事の解釈をすべて自分都合にすり替えてしまう(他者目線のなさ)
・事実を歪めて記憶してしまう(認知のゆがみ)
・問題を起こしても当事者意識がない(他責思考)
・食べ方の行儀が悪く、ボロボロ食べこぼす(体の使い方が下手)
・満腹感を得られず食べすぎたり、怪我・病気になっても気づかない(感覚鈍化・境界知能ゆえ)
・大きな音にイライラして怒る(感覚過敏)
・無駄に出歩く(多動)
・とにかく忘れる(ADHD要素がこれは一番強い)
・とにかく寝る(発達障害特性といびき)
・バレる嘘を平気でつく(ここは二次障害のパーソナリティ的な問題)
・問題解決能力が皆無で問題をさらに大きくする(知能の問題)
・独特な言葉の言い回し(発達特性と知能の合わざ技)
・追い詰められると逃亡する(すべての特性の合わせ技)

プレカップル期・カップル期のトレインしか知らない大福は、混乱モード(後カサンドラ化)に突入。

なんかすごい食べこぼすし、食べ方がおかしいし、床に服は脱ぎ捨てたまんまだし、タンスの中がぐっちゃぐちゃ…ペットボトルとかカップラーメンとかでてくるし…家事なにもしないし…何回話しても治らないし…頼んだことひとつまともにこなせないし…会話も全然噛み合ってないし…あれ?こんな人だった?…ああああ(混乱)

大福が妊娠をすると、その混乱は更に深まります。
そう、発達あるある「環境の変化に弱い」がトレインにも発露していたのです。

先のことが想像できないトレインにとって、子供ができたという環境の変化1つとってもプレッシャーでストレスだったのでしょう。

当時大福は、妊娠を期に、生まれてくる子供のためにタバコをやめてほしいとヘビースモーカーだったトレインを何度も説得していました。

生まれてくる子供のためにも、トレインの健康のためにも、タバコはやめてほしいんだ(∞回目)

(しぶしぶ)わかった

トレインが「わかった」といって守った試しはありません

その後、繰り返される禁煙挫折・隠そうとしてバレる喫煙・繰り返される低レベルの嘘・許しを請う土下座に、現実逃避の逃亡…そして全て忘れてまた同じ事を繰り返す。

妊娠9週目でトレインに飛び蹴りしたことは今でも忘れらません。
こうやってその後もどんどん特性が全開してきます。

内モード120%

絶え間なく繰り返される問題行動。
噛み合わない会話。
質問してもフリーズして何時間も微動だにしなくなるトレイン。
子供が生まれて、よりおかしくなるトレインの言動と奇行…。

その末に、やっと大福は

トレインは発達障害だ!

と気づくのです。

そして、そこからはじまる

俺は発達障害なんかじゃない!

という自覚なき発達特性の塊であるトレインと病院に行かせたい大福の壮絶な駆け引き。
2年かけてやっとたどり着いた発達検査…

夫婦・家族になって、今までトレインが必死に隠していた特性を一気に全開にされたことによって、大福は心身ともに相当なダメージをくらいカサンドラ化

それでも家庭をもてただけ幸せなんだからって
自分で自分を縛り付けていたあの頃…

この流れ、発達障害持ちのパートナーと結婚した人だと、本当にあるあるなのだと思います。

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⑤離婚期(内モードがベースだけど、外モードも若干入ってくる期)

夫婦・家族期で絶え間ない問題行動を繰り返したトレイン。
ついに隠し借金400万が大福にバレて離婚に至ります(この話はまた別で書きます〜)。

通常離婚した夫婦は会わないものですが、発達障害(グレーゾーン)で、ほぼ境界知能を持ち合わせいるトレインの場合は特殊対応が必要でして、離婚後も関係を維持しているのですが、だからこそわかる離婚期のモードとでもいいましょうか。

夫婦・家族の関係が切れたんだから、
外モードに戻るんじゃない?

と思うかもしれませんが、ここは現在の感触としては内モードのほうが強く残っています

もちろん、離婚して別に暮らして物理的距離をとったので、大福が特性に接する機会は減ったのですが、顔を合わせるとトレインは内モード全開のままです。

ただ、物理的距離が空いたことによって、トレインは自分の世界が強くなったことや、最近ようやく芽生えた自立への意欲によって、自他境界線が少しずつできてきているように見受けられます。

仕事に過集中していることもあって、大福の存在価値は薄れた印象もあります。
こだわりが取れてきたとでもいいましょうか。
なので、大福の心理的負担は離婚前に比べるとだいぶ軽くなりましたかね。

成長しているんだ!

でも、特性は何も治療してなくてそのままので、特性によって不快な気持ちにはなります。

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0か100にしかできない特性で、本来の性質と大きなギャップが生まれる「それが内・外モード」

まとめると、
本人なりに社会に適合しようとして、外向きの自分を作り上げてきた集大成が外モード、
本来の自分が内モードということです。

スイッチのオンオフのように、自由に内モードと外モードを使い分けられるといいのですが(できればその度合も調整レバーがあると尚良し)、発達障害の人はセルフコントロールがうまくできないので、その切替もうまくできないのだと思います。

オンでもオフでも100%全力でオン・オフしてしまうのです。

一回内モードになると、

なかなか外モードにギアチェンジできないのが不器用なところよ!

大福も、離婚後はトレインのスイッチがオフになって、プレカップル期か知人期くらいにモードが変わるかなと思ってましたが、育児や金銭管理などで離婚前と近しい感じで関わりがあるので結局家族認識のままで内モードです(まぁ事情的に仕方ないと思ってます)。

大福と10年くらい会わなければ知人モードまで戻るかも(すぐ忘れるので)。

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