疲れの抜けない中年大福です、こんにちは。
発達障害(グレーゾーン)の元夫トレインとは、離婚後も子育てにおいて協力関係にあります。
子供を通して関わりを持つ機会も当然あるわけですが、最近思うのは
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離婚後のほうがコミュニケーションがスムーズにできるようになった
という実感があります。
そこでふと「なんで楽になったのかな?」ということをぼんやり考えていたのですが、もしかしたら「発達障害のパートナーとのコミュニケーション」に悩む方のヒントになるかもしれないと思い、コミュニケーション改善にいたった要因をまとめてみました。
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支離滅裂で意味不明なことは変わらないけどね!
1.物理的距離をもって、特性に接する機会が減った
まず、これがとても大きい。
トレインの発達障害の特性自体は何も変わっていないです。
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はじめから週末婚だったら良かったのかもとすら思います
あ、でも週末2日一緒にいるのも、今の環境を知ってしまうとストレスかもしれん…。
離婚前は家庭を持ったトレインに対して
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せっかく家庭を持てたのだから、孤独にするのはかわいそう
という慈愛あふれる精神でトレインを孤独から守ってきた大福ですが、
実は…
孤独のほうがトレイン本人は楽だった!
という、なんとも皮肉な現実を理解しました。
これ、大事なポイントは「トレインが自覚していることではない」ってことです。
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俺は一人ぼっちだ!!!あああああ(涙)
本人は「寂しい」とか「孤独だ」とか思っているし、その不安定さで特性も爆発しているんです。
でも、それでいいんです!
たとえそんな感情でトレインが荒れていたとしても、
まずは自分の回復のために距離を取ったのがよかった。
特性爆発も、1人でやってる分には大福には全く関係がないので、ないのと同じ
(※離婚していない人は借金とかのリスク管理は徹底してないとだめです)。
それよりも、一緒にいると、トイレの使い方やゴミの放置に腹をたてたり、家具の隙間に物を入れていく理解不能な謎行動と接する必要がなくなったり、どこかで隠れて悪さしているんじゃないかと毎日疑って不安になったり、発達特性に振り回される機会が大幅に減ったので、大福はイライラすることが減りました。
そういう意味では、大福が持つ「性格的な特性」もトレインと距離を取ったことで落ち着いてきたのだと思いますね。
2.ひとりになることで発達特性が落ち着く
一緒にいると「そもそも家庭には全く向いていない」特性がてんやわんやと列をなしてやってきては、あちらこちらで大爆発して家族を振り回してきたトレイン。
逆に考えてみると
ひとりでいれば特性が収まる
ってことでもあるんですよ。
離婚後、人生で始めてひとり暮らしを始めたトレインは、ひとり暮らしの1Rに(ほぼ強制的に)格納されたのですが、暮らし始めたころ(今もですが)家具も家電もなかったのです。
つまり部屋には自分1人で、家族もいないしテレビの音も聞こえない。
ドラゴンボールでいえば「精神と時の部屋」のような他に誰もいない静かな部屋にいることで、トレインの場合は徐々に落ち着きだし、結果的に特性も落ち着いてしまったのだと思います。
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俺の部屋は防音性がいいんだ!
隣の部屋の音も全然聞こえない!
(多分夜勤のトレインと生活時間帯が違うだけだと思います)
大福は、ひとり暮らしを始めて落ち着きを取り戻したトレインを見て思いました。
家庭という環境に置かれていた事自体がストレスだったんだなと。
寂しいっていうのも、発達障害の人は思い込みが強いので、必要以上にその寂しさにこだわって、感じすぎてしまっていたのではないかと思います。
今じゃ、率先して自分の部屋に帰っていきますよ。
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実は孤独も平気なタイプだったようだ
3.大福が客観性を取り戻した
振り返りですが、毎日顔をあわせていると、必要以上にトレインとコミュニケーションを取ってました。
トレインがいようがいまいが、自分のペースで生活していたら、大福もあんなにストレス溜めなかったのかなぁっと思ったり…(だから発達障害は発達障害者同士のほうがいいっていうんですかね)。
「家族」という関係性だと、やはりトレインに手厚く配慮していました。
先回りしたり尻拭いしているうちに、トレインと大福のお互いの自他境界線が曖昧だったことは否めません。
これは離婚して「他人」という関係性を手に入れたことによって、ようやく気づきました。
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あんなに甲斐甲斐しく面倒見なくてよかったな
4.トレインに深入りしなくて済むようになった
客観性や自他境界線を取り戻してくると、徐々に「私には関係ないことだよな」っていう判断が明確になってきます。
家族だと助けてしまっていたことや、夫婦だから心がけていたことが、大福とトレインの間にはもう必要ありません。
あるのは「子育てにおいての協力関係」のみなので。
そうなってくると、トレインの個人的な問題には大福はもう関与しなくて済むのですね。
離婚前はあぁだこうだと手助けをしたり指示をしたりしていたことも「本人の問題」というボーダーラインを、いつのまにかひけるようになります。
その分トレイン自身は大変かもしれませんが、本来は自分の問題は自分で背負うものですしね。
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困ったときは大福に相談している
単に状況報告をだらだらしてくるので、長い話を聞いてる中で「アドバイスがほしいんだろうな」と思ったときは教えたり。どうでもいいことは結構スルーして、いちいちまともに付き合ってないですがそれくらいでいいと思います。
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考えさせることも大事なので。
5.結果的に、大福がトレインに優しく接するようになった
「他人」というのはすごいです。
あれだけ腹が立っていたトレインの言動も究極他人なら「もう関係ないからいっか」で片付くのです。
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関係ないから怒る必要がない
怒る必要がないからフラットで対応すると、結果的にトレインにとっては
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なんだか前より優しくなったな
って感じに映っているのだと思います。
大福は普通にしているだけなんですが、自分でも「本来の自分はこうだったんだな」って思ったりしますよ。
「自分が嫌ならやめられる」
これが家族と他人の大きな違いですね。
それを繰り返しているうちに、こんなことが起きました。
6.トレインに主体性が生まれる
ある日、大福は子供から「パパの部屋が汚い」という報告を受けました。
結果としては、汚いというか「整理整頓がされていない」という状態だったのですが。
その関係で大福が整理整頓のための収納アイテムを探し、トレインに提案したことがあったのですが、トレインからはこんな言葉が返ってきました。
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自分のことは自分でやるから
離婚前にトレインから一回も聞いたことがない言葉が飛び出しました。
アラフォーにして、ついに自立のときがやってきたのか?!
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そう?じゃあ参考までに送ったURLのやつが一番安かったから、
ちゃんと部屋の整理整頓やりなね
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わかった
というやり取りで終わったのですが、
トレインが「わかった」といった時は、まぁまずやらないので、結局なにもやってません。
でもいいんです、他人だから、好きにしたらいい。
ただ「部屋がキレイになるまでは子供を部屋につれていかないで」という条件だけはつけておきました。
7.何にストレスやプレッシャーを抱えているか、よく見極めよう
大福のケースでは、以上の要因によって結果的に関係改善ができてしまった感じです。
他人になってみてからおもうのですが、発達障害(グレーゾーン)の人とは適度な距離は大事です。
ずーっと一緒にいると、お互いにメリットがない…というか、メリットを上回るデメリットが大きい。大福の場合は、離婚したので、トレインが今度どんな問題を起こそうが(子供のことを除いて)関係ないのでどうでもいいのですが、家族だったり夫婦だったりする方は、問題行動のコントロールという面では色々気に病むこともあるでしょう。
問題行動が起きる背景には、本人の特性もありますが、ストレスが大きく関係してくるのも事実。
そんなときに「実は家庭とか、関係そのものが問題行動の原因」になっていないかを考えてみるといいと思うのです。
守っているつもりの行動が、返って実は本人のプレッシャーになっていたとしたら…そのプレッシャーから開放することも、問題行動へのリスクを減らすと思います。
その開放具合のMAXが離婚だと思うので、開放度合いはコントロールする側がしっかり調整しながら、関係が落ち着くところを見極めてほしいなと思います。
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発達障害や境界知能の人と付き合い方や向き合い方の相談など
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コメント
内モード 外モードの記事からすっかり読み込んでしまいました。
特性に多く当てはまる妻を持つ夫です。
妻は無職で主婦をしています。月の80%は何もせず家で動画を見ており、家事は何もできません。
怒ったタイミングでは家事ができるようになるのですが、数日後に家事ができなくなり、最終的に自分で掃除洗濯炊事をすることになってしまい少しつらいです。
しっかり記事を吸収して対処してみたいと思います。
ブログをみていただいて、コメントまでありがとうございます〜!
セミがひっくり返って足をジタバタさせている姿を見ても、虫が触れないのでそっと立ち去ることしかできない大福です〜。
内モードと外モードの記事からきていただいたとのことで・・・
多かれ少なかれ、人はある程度社会に対応する自分と、そうではないリラックスモードの本来の自分とあるものですが、
発達障害の方って、その落差がすごく大きいんですよね・・・。
素面での使い分けじゃなくて、完全に仮面つけてる人と仮面を外した人みたいになっているというか・・・。
現状の奥様の動画をずっと見ている件に関しては、動画依存が起きているのだと思います。
動画って、次から次へと指一本で色々なものを見ることができ、
簡単に脳に刺激を受けることができるらしく、その脳への刺激が依存性があるっていうのを前にどこかでみたような。
奥様の発達障害を疑われていらっしゃるようでしたら、
特にその手の刺激には発達障害の人は弱い傾向にあるのではないかと個人的に考えていて
また、彼らは、一度ハマると自分でブレーキをかけることが苦手なところがあるように思います。
元夫トレインもUFOキャッチャーに一時期ハマっていたことがあり、私が何を言おうが全く聞く耳もたず、
借金までしてやっていましたので(こちらはまた機会があればブログに書きますね)・・・
また、なんとなくですが、奥様から鬱っぽい印象を受けますが、心療内科など通院はされているのでしょうか?
鬱は二次障害で、その根底には発達障害があったなども、よく聞く話しですので、ちょっと気になりました。
私がブログに書いているのは、元夫トレインの事例にはなりますが、少しでも何か参考になっていたら嬉しいです。
相棒の芋子さんのケースも、大変な発達障害&境界知能のパートナーを持って、今まさに大変な渦中なのでよかったら読んでみてくださいね。
また何かあれば、気分転換でもいいし、お気軽にコメントしてください^^