こんにちは、顔の吹き出物に悩まされている大福です。
今回は、発達障害のパートナーを持つ方にとってよくある悩み事であるテーマ
「感謝」と「謝罪」です。
発達障害の人は、「ありがとう」や「ごめんなさい」が言えないとよく言われていますが、それはなぜなのでしょうか。
元夫トレインの事例から大福なりに考えてみました。
①自分の気持ちに鈍感で、感情を言語化する認知力が弱い
例えば、トレインが謝罪の気持ちや反省の気持ちが胸に湧き上がっていたとして、その胸の内をトレインに表現させてみると
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なんだか気持ちがもやもやする・・・
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でもその気持ちが一体何の気持ちなのか分からない・・・
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すっきりしない・・・
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頭に雲がかかっているようだ・・・
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気分が沈む・・・
こんな感じなんだと思います。
その「もやもや」の正体を、具体的にどんな時にモヤモヤしたのか?何が起きた時か?何を考えていたのか?などと聞いて、
状況と照らし合わせて考えていくと、だんだんと「申し訳ない」などといった「謝罪の気持ち」が浮き上がってきたりするわけですが、
トレイン自身で頭の中でその感情を特定することができないのです。
一方、感謝の気持ちだったら…
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心があったかい気がする
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気分がいい
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テンションがあがる
などの前向きな表現に変わるのだと思います。
このように、基本的に自分が今どんな感情で生きているのか認知することが苦手で
感情を感じるということがなかなかできないため、もちろん言語化もできません。
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え、これみんなわかってるの?
②自分視点でしか考えられないから、相手の立場で物事を見ることができない
離婚前のトレインとの会話の様子を分かりやすく再現してみます。
その①
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あーお腹すいた!ご飯食べたい!
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今作るね、はい、どうぞ
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むしゃむしゃむしゃ
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…
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…
その②
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そういえば、仕事のズボンがほしいんだけど
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ネットでいつもの頼んでおけばいい?
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うん
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今週中に届くみたい
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わかった
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‥‥
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‥‥
その③
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そういえば、今日仕事であぁだこうだこれがどした(=愚痴)
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へ~そうなんだ、大変だったね
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うん
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・・・・・
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・・・・・・・
こんな感じで発信が常に一方通行です。
大福はトレインの気持ちに寄り添ってコミュニケーションとろうとしますが、
大福が投げたボールが返ってくることは、ほぼほぼありません。
そんなわけで、双方向でのコミュニケーションが成り立たないのも発達障害の特徴です。
これはやはり「相手の気持ちが分からない」ので、相手がどういうコミュニケーションを求めているかキャッチできないんですよね。
だから、相手が「ありがとう」とか「ごめんなさい」を求めたところで
本人からその言葉は出てこないわけです。
トレインが抱えた問題が解決することによって自分の中で解決済みフラグをさっさと立てて完了処理してしまっているのでしょう。
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問題が解決したら安心して忘れちゃうよ♪
③空気が読めないので、本音と建て前が分からない
発達障害の方は「空気を読んで行動する」ということが苦手です。
よく、状況によっては「とりあえず」ありがとうっていっておけば丸く収まるケースもありますが、臨機応変な対応ができないトレインは、場当たり的なことができません。
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本心じゃないのに言っても意味がないでしょ?
とトレインはよくいうのですが、こちらからすると
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とりあえず言っておけば丸く収まるんだよ(怒)
といったケースって多いじゃないですか。
それを説明しても
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じゃあ嘘をつけってこと?
とか言ってくるんです。
最初にも書いたとおりですが、たとえ本人が感謝の気持ちを持っていたとしても、それを認知する力が弱い故に、実態として感謝の気持ちがない状態になることが多々ありますので、本人的には「思ってないのに言う=嘘をつく」という認識になってしまうわけです。
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だって本当の気持ちじゃなかったら嘘ってことじゃん!
④白黒思考のため、敵か味方で人をとらえやすい。
発達障害の人は、白黒思考で極端なのも特性のひとつですが、トレインも漏れなく白黒思考です。
味方と思えば100%甘えるので感謝の気持ちも謝罪の気持ちも湧きませんし、敵と思えば100%敵で闘う相手なので感謝の気持ちも謝罪の気持ちも湧きません。
逆説的に考えると、外モードでも内モードでもない人には、もしかしたら感謝の気持ちや謝罪の気持ちがでるのかも!?
外モード・内モードについては以下で詳しく説明しています。
⑤今まで「感謝」や「謝罪」をすることに慣れていないため、素直に表現できない
このように、過去に感謝や謝罪を表現してきていないので、いざ態度に出すとなると、不慣れゆえに避けてしまう傾向があると思います。
トレインはよく「恥ずかしいじゃん」というのですが、
トレインにとって感謝や謝罪を自ら表現をするというのは「恥ずかしい」ことだと認知しているのだと思います。
なんか無駄にプライドが高いのも「はずかしい」という気持ちにしてしまうのでしょうね。
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男としてのプライド…
(※認知が歪んでいます)
⑥単に性格が悪い
発達障害の特性とは別に考えると、人間性が低いというところも否めないでしょう。
これって育ちに起因しているところでもあるので、人に感謝する場合や謝罪する場合を、ちゃんと躾けられなかったところも大きいのだと思います。
また、トレインはパーソナリティ障害も併発しているので、自分都合で物事を考えているところも多いです。
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自分さえよければそれでいいのさ!ハンッ
という側面を大福が見つけた時は、何も言い返せなくなるくらい激しい言論戦を繰り広げてフルボッコにしています。
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性格ってなかなか治らない
感謝していないわけでも、反省していないわけでもないが、表現するに至らないことが多い
発達障害はコミュニケーションに困難を抱える障害ですが、感謝と謝罪ってコミュニケーションにおけるもっとも重要たるところだと思うんですよね。
それができない発達障害の方は、人から信頼されにくいので、やはり不利な立場にあるのかもしれません。
トレインもいくら性格がもともと悪いとはいえ、人としての感情は持ちあわせており、感謝や謝罪の気持ちがないわけではないのでしょう。
ですが、認知機能の弱さや発達障害の特性故、それをなかなかうまく表現するに至らないのだと思います。
その、わずかながらもある、人としての感謝や謝罪の気持ちを具体的に表現してもらうためには、トレーニングが必要だと大福は考えています。
大福が考える感情トレーニング方法は…
・感情を表現することは恥ずかしいことではないという自分の感情を認める練習をする
・小さなことでも、何かやってもらったらとりあえず「ありがとう」という
・原因が分からなくても、相手が怒っていたり悲しんでいたら、とりあえず「ごめんね」という
⇒ただし、そこから具体的に何に怒っているのか・悲しんでいるのかはちゃんとヒアリングしないと逆効果!
・感謝や謝罪の気持ち以外にも、自分の感情を言語化する練習をする。
ただ、これをやってみてといったところで、トレインは
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恥ずかしいからいやだ
と絶対に言うでしょう。
そのため、大福に出来ることはないので、生ぬるく距離を取りながら黙っているだけです。
もしパートナーとのコミュニケーションで悩んでいる方がいたら、ヒントになれば幸いです!
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